優先順位は重要性と緊急性とで決まる

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仕事の優先順位は、重要性と緊急性との二つがキーワードになる。重要性とは、量的に巨大であるか質的に特異となるもののことで、具体的には、高額な金額が絡んでいる案件や失敗すると大問題になる案件が重要案件に該当する。また、緊急性とは、時間的切迫のことで、具体的には、突発的に降って湧いた時間的余裕のない案件が緊急案件に該当する。重要案件と緊急案件との二つの案件を同時に抱えてしまい、どちらかを優先しなければならない場合、一般的には緊急案件を優先させることになる。
重要案件であっても時間的余裕があるのであれば、順序をあえて優先させる理由はない。重要にして緊急でもある案件は、最優先されるわけだが、これが同時に複数重なった場合は、できなかったことによる損害の少ない案件を捨てることになる。優先順位は、ドライに考えるしかなく、緊急案件が絡む場合は特に、合理的判断で冷徹に即断するしかない。
優先順位を決める判断基準の大原則は、このように重要性と緊急性との二つだが、これ以外の要素を考慮せざるを得ない場合もあるかもしれない。例えば、危険を避けるための安全性であったり、非効率を避けるための効率性であったりする。優先順序を変えることで、危険になったり非効率になったりすることはあり得ることで、時にはこのような要素も優先順序に関与することがある。仕事の作業順序は、さまざまな事柄が関与し得るが、特に大事なこととなると、重要性と緊急性との二つである。